2016/6/19
梅雨に入って、空気がジメジメとしてきました。
近所の家の田んぼに目をやると、白髪頭になってしまった稲の田んぼと、みどりみどりした田んぼと真っ二つに分かれます。
白くなったイネに近寄ってみると、緑のぶよぶよしたものが沢山葉っぱに付いています。
これは何かと手に取って緑の泥のようなものを取り除くと、中からイモムシの様なものが出てきました。
こいつが稲の葉っぱを食べていたのです。
この虫は「ドロオイムシ」と呼ばれ、泥を背中に背負っているのかと思いきや、実際には自分の糞を体にまとっているのです。
稲の葉っぱを食べて、その糞を背負っていたので緑の塊の様に見えたのです。
何故そんなことをするのかと言うと、こいつは乾燥にとても弱く糞で体をコーティングして、乾燥からお肌を守っているのです。なんてお利口なヤツ。
梅雨が終わり夏の日差しと共に、こいつらは姿を消します。
成虫は、ホタルに似た恰好をしているので、間違えて虫かごに集める人がいるかもしれませんが、いつまで待っても光らないのであしからず。(笑鴨)
もう気が付いたかと思いますが、みどりみどりした田んぼには、殺虫剤がたっぷり撒かれているのでした。
一方、我らの鴨さんを放した田んぼは、白髪頭にはなっていませんが、それは鴨さん達が害虫から稲を守ってくれているからで、けっして農薬は撒いていないので安心して下さい。
農薬を撒いたら、鴨さんが死んでしまうので、鴨さんが生きているのは、無農薬だと言うことです。
成虫の写真は、以下のページから頂きました。
http://www.mahonoya.com/newpage5.html
田んぼを覗くと色々な世界が見えてきます。是非、お近くの田んぼにお出かけ下さい。
2016/6/18
合鴨ネットをよーく見てみると白い線が入っているのに気が付きます。
この線にはアルミ線がらせん状に縫い込まれていて、そこに弱い電流を常時流しているので、合鴨を襲いに来た動物(犬・猫・タヌキ・イタチ等)がこの線に触れると電気ショックを味わうことになります。
ところが、畦草が伸びてこの線に触れると、アースの役目をして電流をすべて地面に逃がしてしまうので、合鴨君たちを守れなくなってしまいます。
今日は、畦草を刈るためにトラストメンバーに集まってもらいましたが、子供たちはそんなことはお構いなしで、虫取りに夢中です。そのうちにネットに突進する子も現れました。(笑鴨)
2016/6/11
「ぎらん」の話はどうなったのかと心配しておられる貴方。親鳥に抱かせる予定だった卵は、親鳥がその気にならなかったため、孵化器で育てました。
その結果、予定日の5/25になっても一つも孵らないので、捨てようかと思って、卵を孵卵器から出した瞬間に、ひとつの卵から「ピヨピヨ」と聞こえるではありませんか。
あわてて、一旦落とした電源を再び入れて、明くる日無事、出産となりました。
あれから40年、じゃなくて2週間。ついに段ボール箱では世の中が狭すぎて、箱から飛び出るようになりました。親が無くとも子は育つって言う事ですかね。
2016/6/10
5/12生まれの合鴨を5/21に田んぼに放しました。30日齢の鴨ヒナです。畦際に行くと畦に集まって来て「早くエサをくれ」と催促されます。
一羽チビちゃんがいるのが見えますか?生まれたての時に、仲間たちと押しくらまんじゅうをした際に、足をくじいてしまって、それ以来うまく餌にありつけないようで、大きく育ちません。
田んぼのイネは、分糵(ぶんげつ)が始まり、茎の数が増え始めました。
田んぼに草が生えていないのが、田んぼに合鴨を入れた効果です。
2016/6/9
「そこにあるぎらん取って」と言われて直ぐに対応できるあなた。大したものです。
ぎらん???って考えちゃうのが普通でしょう。
偽卵と書くらしい。
何のために使うかと言うと、NHKの「ダーウィンが来た!」を見ているような人なら直ぐに解ると思いますが・・・。
親鳥に本物の卵の代わりに抱かせ、その気になったところで、孵化させたい卵と取り換えるのです。ただし、明るい時にやると親鳥に感づかれてしまうので、鳥も眠る丑三つ時になった頃、そっと犯行に及ぶのです。
ところで、この写真の中で本物の卵と偽物の卵がありますが、どれが本物でしょうか?
で、これらの偽卵だけだと心許無いと思い、100均ショップで紙粘土を購入し、卵らしきものを3つこしらえました。
田宮さんに見せたら「うちの保育園に行ってる孫の方がちゃんとしたものをこしらえるぞ」とバカにされました。くじけずに親鳥に抱かせようと試みました。ところが、これらが偽物だと判っちゃうらしく、てんで相手にしてくれません。あきらめて、庭に出した次の朝、写真の偽卵(ゴム製)はそのまま残っていましたが、自作の紙粘土卵が3つとも無くなっていました。
恐らくカラスが取って行ったものと思われますが、アホなカラスです。巣の子供に食べさせようとしても卵が割れなくて焦ったことでしょう。アーン、オトウチャン、オナカガスイタヨウってか。
(上の質問の答え:手前の二つが本物で残りは全てゴム製の偽物です)
2016/5/24
コガモ達が上手に羽繕い(はづくろい)をしています。羽繕いは、クチバシで羽に付いた泥を落とすのと、水鳥特有なのですが、お尻に油を出す穴があって、そこから出た油を羽に行きわたらせることで、水を弾く体になるのです。
水を上手に弾けないと、田んぼで水没して溺れてしまったり、寒風から身を守ることが出来なくて死んでしまうのです。
羽繕いの上手い下手は生死を分けることになるので、きちんとできない鴨を見つけたら、田んぼから引き上げてドライヤーで乾かしてあげます。
2016/5/21
午前中は、田んぼで競争するかのように田植えに興じている子、田んぼの泥の感触が楽しくて走り回ったり、泳いだり大騒ぎしている子、カエル集めに夢中になっている子、田植えに飽きてしまって「抱っこして~」を連呼している子。
ともかく田植えは終了し、午後放鳥式を済ませ、にこやかなメンバーです。
2016/5/21
田植えが終わって1週間目の田んぼです。この頃にはイネから新しい根を出して田んぼの土をしっかりと掴んでいるので、カモに近くを泳がれてもビクともしません。
コガモ達の住居に子供たち乱入、コガモ達は逃げ惑います。実は、これから田んぼにコガモ達を放すので、子供たちに捕まえてもらいました。
優しく扱ってね。くれぐれも優しくね。
2016/5/17
コガモちゃん達雨にも負けず元気に飛び回っています。
カモ太郎とカモ之助は、コガモ達の群れに入れられて戸惑っているように見えます。
2016/5/15
昨晩は、獣の襲撃は無く平和な朝を迎えられました。
本日は、昨日田植えをしたコシヒカリ田にネットを設置します。
使用するネットは、電気柵と呼ばれるように、電流を流すアルミニウム線を4本縫い込んであります。
ネットの規格は、50m×1.2mと50m×1.5mしかなく、我家では、必ず1.5m幅を注文します。それなのに我家には、4種類のネットがあります。
ネットの種類が異なるのは、メーカーのネット改良が頻繁に行われている証でしょう。ただ、管理人はネットが破れたとしても捨てるようなことはせず、毎年修理しながら使っています。ですから、これらの異なるネットの本数は、管理人のアイガモ田をコツコツ増やしてきた歴史でもあるのです。
この4種を混在して使うと、アルミニウム線の位置が異なっていたり、補強ロープが2本縫い込まれていたり、1本だったり、網目の大きさが異なっていたり、そもそも網糸の太さが違っていたりするので、ネットとネットの繋ぎのところで苦労する破目になります。
それを軽減するために、一度全てのネットを持ち出して分別する必要があるため、このように並べました。
2016/5/14
カミさんの悲鳴で朝の眠りから叩き起こされました。
ネットの外には、無残にもコガモのバラバラ死体が。
現場に残された足跡と食べ方から、猫の犯行だろうと目星を付けました。
ホシは、ビニールハウスに被せた漁網の下から侵入し、ビニールを食い破って、中に侵入し、可愛いコガモちゃん8匹に牙をむけました。
猫にも劣る頭の悪さと悔やんだのですが、ビニールハウスの回りを電気柵で囲い、電気柵の地際から30cmまで目隠しを付けました。
これで攻撃が収まってくれると嬉しいのですが。
2016/5/13
千葉県にある椎名孵化場から「今朝、鴨が孵りました。引取りに来て下さい」との連絡で、我家にも漸くやって来ました。これから鴨を田んぼから引き上げるまで、気の抜けない毎日が始まります。
でも誤解しないで下さい。しばしば「大変ですね」と言われるのですが、大変だけれども楽しい緊張が続くので、わくわくしているのです。
2016/4/30
田んぼで代掻きをやっているとカモ太郎とカモ之助が「オラ達も仲間に入れてくれよ~」と寄って来ました。
もう何日かすると、君たちの弟分たちがやって来るから、虫の取り方・稲と雑草の見分け方・カラスから逃げる方法とか教えてやってね。
蔵元来福でパチリ。
眼鏡の横顔の方が、来福酒造の社長です。
念願の道の駅いたこに堂々と笑鴨が置かれるようになりました。嬉しいぞ!!
しかも行方商工会とJAなめかた推薦の紅コガネのお隣です。一等地です。
だけど、何故に焼酎の棚?
2016/4/17
九州の方では、地震で大変なことになっていますね。
東日本でもつい5年前に起こったばっかなので、他人事とは思えません。
ところで、今日の風は一体何だったのでしょう。
屋根が飛ばされたり、車がひっくり返ったり、家は一日中ミシミシ揺れていました。
そんな折、管理人は、田んぼでオープンカーを一日乗り回していました。
色はオレンジ、ミッドシップ、ワンシーター、時速2km、メーカーはKUBOTA、途中から横殴りの雨。
こんな日はハードトップが恋しいです
2016/4/16
本日は、茨城アイガモ水田トラストの種播き日です。
今回紹介するのは、芽出し器(催芽器とも言う)です。
種籾の温湯消毒後、浸種して発芽を待つのですが、その間に水を循環させて、酸欠にならないようにします。
また種籾が充分吸水したら、加温して発芽促進させることも出来ます。
芽が膨らんだら二漕式洗濯機の脱水漕で水分を飛ばして乾いたところで播種になります。
稲作農家には、二漕式洗濯機は必需品です。
2016/4/14
屈折十年ついにこの日がやってまいりました。
笑鴨が行方市のふるさと納税の対象になりました。
この写真以外にも笑鴨が紹介されています。捜してね。
http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/08233
本家のお酒も取り上げてもらえると、もっと嬉しいのにね。
それでは、16日に種播きを行いますので、興味のある方は田宮農園までいらっしゃって下さい。
よろしくね。
2016/4/10
田植え一か月前になりました。
田んぼは、レンゲの花が満開ですが、耕耘を始めました。
もっと花を楽しみたいのはやまやまなのですが、このタイミングを逃すと、レンゲのアクが強くなりすぎて、稲を植えても稲の根が負けて枯れてしまいます。
なので、残念なのですが、花を楽しんだ後は一気に土と混ぜ込んでしまいます。
トラクターの前に付いているのは、肥料散布機で、ここには米糠・籾殻・油粕とEM菌を使って作ったぼかし肥料をパラパラと落しながら作業をしています。
米糠が乳酸発酵をしてヨーグルトの様な甘酸っぱいにおいが漂っているのが感じられますか?
ぼかし肥料は、菌の塊なので、土に混和されたレンゲや雑草を速やかに分解し、土の環境を良くしてくれるのを期待しています。
2016/4/6
お約束の六条大麦です。
上から見ると芒が六方に伸びているのが解ります。
こちらは、芒がボウボウと生えていて、道端に生えている”ねこじゃらし”みたいです。
ねこじゃらしの穂を握って、その握った手をにぎにぎすると、ねこじゃらしの穂が手の中で上がったり、下がったりして、子供の頃飽かずに遊んだものでした。
I was used to enjoy with Nekojarashi.
2016/4/4
二条大麦を上から見たのと横からの写真です。
名前の通り、粒が左右二列に並んでいて、その頭からヒゲの様なもの(芒:ぼう・のぎ)が長く伸びています。
誰か、ホップ作る人はいないのかね?
2016/4/3
およねちゃんを追いかけまわした麦畑は、こんなだったのでしょうか。大麦は穂が出ましたが、小麦はもう少しかかりそうです。
大麦・小麦と言っても区別がつかない方のために、ちょっくら説明すると、ミカモゴールデンは、ビール麦とも呼ばれるようにビールづくりに欠かせません。
カシマムギは、茎折れし易く、病気に弱い、気難しいところがありますが、麦茶にすると香り・色合いともNo.1の品種です。
きぬの波は、白い穂が特徴で、学校給食のソフト麺に使われます。
さとのそらは、うどん用品種ですがてんぷら粉としても使われています。
麦の加工に興味を持った方、一緒に遊んでみませんか?
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健全な食卓は、健全な未来を創る。
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